実はカーボンはどんなパッドにも含まれています。特にカーボンの含有量が多いものをカーボンパッドと呼んでいます。 カーボンは耐熱性が高いのが特徴ですが、摩擦係数は下がってしまいます。 そこでスチールファイバーなどの金属(メタル)の配合を増やし、摩擦係数を向上させています。 カーボンメタルパッドは、ローター表面にカーボン皮膜を形成することで優れたブレーキ性能を発揮します。 この皮膜によりパッドの磨耗とローター攻撃性が大幅に軽減します。
@パッドとローターの表面が馴染むまで慣らし運転を行ってください。(市街地走行では100km程度) この間は強いブレーキや引きずるようなブレーキ操作は避けてください。
Aブレーキの効きが良くなってきたら速度を上げ、高速からのブレーキを数回繰り返してください。徐々にブレーキを強く踏み、温度を上げていきます。
Bブレーキのタッチに剛性感がでできたら停車して冷却してください。ローターの表面を確認し、青紫色になっていれば完了です。
* 注 意 *
・ ローターが変磨耗している場合は予め研磨、又は交換してから当たり付けをしてください。
・ 本来、カーボンメタルパッドはローター攻撃性が非常に高い為、ローターがカーボン皮膜に保護されていない状態での使用は変磨耗やジャダー等の原因となります。
・ 低速での走行が多いと、カーボン皮膜が失われ『ゴー』という鳴きが発生します。その場合は再度、当たり付けを行ってください。